« スーパー十六夜 | トップページ | ウェブページ »

2016年11月26日 (土)

レポ2

レポ2

音楽劇「ぼんち」神戸公演2008.4.26


第一声、疲れた・・・

日帰りで2公演観るというのは、さすがに疲れる。
しかも、今回の「ぼんち」鑑賞で、私の状態を一言で言えば、「緊張」なのだ。
第一回目の緊張は当然だ。
第二回目と第三回目は、悪い事は全て忘れて臨んだわけだが、体がこわばっていた。
そもそも、前日からよく眠れなかった。リベンジだと思ったのがいけなかったかな。


26日昼の部は、2階前列真ん中の席。
会場に入る前は、J友さん達とリラックスして楽しい時間を過ごした。お昼をお腹いっぱい食べた。
なのに席に着くと、緊張した。
粗相はもう絶対してはいけないと、バイブにしておいた携帯を完全に切っておいた。
2階席前列真ん中は、本当によい席だった。
上から見下ろす感じで、会場全体を把握できる。
双眼鏡でJulieを観る。
下唇がぽてっとして色っぽい。上から見下ろしているから、下唇がぽってり見えるんだろうなと思いながら艶っぽく動く口元を眺めた。 
東京で観たより若く感じる。これも観る場所のせいかしら。
会場は、東京より広いから、下手側の階段が舞台ぎりぎりではなくてゆとりがある。

動悸がする。
あの場面が近づいてきた。思い出している。ここで、携帯が鳴ったんだ。やはり緊張している。
あの後うずくまったから、見落としたシーンはどんなだったかやっと分かった。
案外短い様な気がすると、自分を慰めたりした。
緊張したままで昼の部は終わって、幕が下りた。
幕が上がって、歌と手拍子で役者さん達の紹介が終わって、幕がまた下りた。
これで仕舞いかと思ったが、幕が下りた後も拍手が鳴りやまず、再び幕が上がった。嬉しかった。
その時、男性の野太い大きな声で、「じゅり~」とかけ声がかかった。それをきっかけに「じゅり~」の大声援。
Julieがびっくりした顔をして、おもしろかった。


夜の部は、1列の上手側通路そばだった。
今までも、お芝居では1列目を経験しているけど、なぜに今回はこの様に緊張しているんだろうというくらい、固まって座っていた。
目の前に来ることを知っているからだ。
何度かそういう場面があった。最前席は、Julieガンミ席だ。
ときどき訳もなく動悸がする。

そらそら、目の前に来た。
Julieのソロだ。
今回は産経新聞の記事を読んだから、歌を大事に観ようと決めていた。
Julieの喉が、ふるふるするのが見える。艶のある声だ。
目の前にしゃがんだ。緊張!
目をそらしたくなるのを我慢して見つめる。
目と目が合わなくてよかった。
合ったら心臓がもたないかも。
Julieはほんまに色男はん。喜久治の役がよく似合う。

また上手側から来た。傘を持ってたたずんでいる。
それにしても幾子さん。声がきれいだ。

どこだったか、一場面の途中で、斜め後ろからいびきが聞こえた。一斉に周りの人が振り返った。
すぐに止んだけど、今頃恥ずかしがっているだろうなと、自分に置き換えて同情した。
しかし、眠るか? いやいや、携帯切り忘れるか?と同じかも。シュン・・・

京都競馬場で一幕は終わる。
ここまでで、喜久治に関わる女性は全て出てくる。
最初は、ぽん太。
そして、幾子。
付き添いのお福も後で。
そして、比沙子。
それぞれの個性をきっちり演じ分けて分かりやすい。
お祖母さんとお母さんの個性もくっきりよく分かる。
お祖母さん役の土田早苗さんはきれいで凛々しくて、Julieに「おばあちゃん」と呼ばすのは気の毒みたいだった。
見逃せないのが、女中頭のお時。影の役を見事に演じているので感心した。芝居全体が締まる。

二幕は、一気におもしろくなる。
特に、幾子の家の場面が好きだ。
喜久治は色っぽ可愛いし、幾子はいじらしいし。
喜久治の「好きや」は、自然でしびれる。
Julieはほんまにご飯を口に入れて、もごもごさせながら台詞を言ってリアルやと思った。
私の近くで、喜久治は幾子を後ろから抱きしめる。「お前はほんまに可愛いなあ」。くぅ~、たまりましぇん!
「あんたに言うたんやない!」と自分につっこむ。わかってるがな・・・
寝ころんで頭を抱えるところは、確かに、娘が言うようにトドではなくてアザラシくらいだった。可愛い。
二人の歌は最高だった。もう一度聴きたい。DVDがあるわ。良かった!
二人が上がっていく階段が、下手側にあって残念。
「おいで」というささやきは、今回の色気最高潮の場面。また観たい。

三越の場面も良かった。
おもしろいし、哀しいし。笑わせて泣かせた。
幾子さんの白い着物とえんじの足袋がきれいだった。
Julieの悲しい歌は、歌だから、台詞以上に心を打ったんだと思う。

お福との濡れ場ともいえないが、膝枕の色っぽい場面も良かった。
Julieには色っぽい場面が似合う。こういう場面がないと淋しい。脚本の方も演出の方もよくご存じのようだ。

二幕の最初から、戦争の影をちらちらと見せつつ、最後一気に空襲へとなだれ込むあたり、展開がうまいなあと感じた。

そして、最後の語り、最後の歌。
今回最高の場面は、やはりここだ。
特に歌。

もう一度 風になろう
もう一度 花と咲こう
自分に もどろう もう一度

キラキラと紙吹雪が舞い降りて、すっくと凛々しく立って歌うJulieは、きれいだった。
歌は、Julie自身の心境のようにも感じられた。

さすがの緊張も二幕途中から消えて、芝居の中に入り込んでいた。
だけど、私の「ぼんち」は終わった。

帰りの新幹線は、ぼーっとしていた。
ええお顔やった。ええお声やった。
Julieの顔や声がちらちらして、頭が痛い。疲れているなと思った。

もう一度観たい、もう一度聴きたい。DVDが本当に楽しみだ。

« スーパー十六夜 | トップページ | ウェブページ »