« 架空のオペラ’86 2枚目 | トップページ | 架空のオペラ’86 4枚目 »

2011年8月23日 (火)

架空のオペラ’86 3枚目

3枚目と4枚目は、1986年のSUMMER LIVEを収録している。
今夜は3枚目だ。

収録曲

Vol.2 SUMMER LIVE'86 ①

A面
1.闇舞踏 
2.無宿
3.ヴァニテー・ファクトリー
4.アリフ・ライラ・ウイ・ライラー千夜一夜物語ー
B面
1.おまえがパラダイス
2.ホワイト・ルーム~スタンド・バイ・ミー
3.ヴォラーレ

86kakunoopera

私は、このSUMMER LIVE TOURの大きなパンフレットを持っている。
ぼろぼろになった茶色の紙の袋に入っている。
しかし、私の記憶は情けなくて、なぜ持っているのかが分からない。

ツアースケジュールを見れば、8月31日(日)に広島郵便貯金会館でライブがあった。
日曜日なら行けた。でも行った記憶はない。
行ったのならさすがに覚えているよね。行ったことくらい。
そこにチケットでも残っていれば、コンサートに行ったのだと証明できるが、何もない。
ただ、パンフを持っていることが分からない。
その頃ファンクラブに入ったから、パンフレットが買えたのだろうか。
あの頃の私に、もう一歩踏み込んだ行動力がなかったのが恨めしい。

パンフの中にJulieのメッセージがある。

86summerlivepamphlet

Julieの叫びが聞こえたような気がした。

実際、歌の中でJulieは叫んでいる。
1曲目「闇舞踏」、2曲目「無宿」を聴いていると、暗い闇に引きずり込まれそう。
特に、「無宿」では、Julieは歌詞を即興して、絞り出すように、世間やマスコミのあらゆる不条理を憎み叫んでいる。

私は思う。
あの頃、スーパースターJulieを叩き貶めることに喜びさえ感じていたのではないかと思われるマスコミ並びに大衆という化け物に、Julieが殺されなかったことを心から安堵すると共に、Julieの繊細さの中にある何ものにも負けない図太さに拍手喝采を送りたいと。

そのせいかどうか、あの頃の歌は、アラビア風であったりスカンジナビア風であったり、Julieの精神は歌の中で遠くに飛んでいる。

CO-CoLOの演奏は長くて、たたみかけるような若々しさはないが、老練な感じはする。
Julieの傷ついた心には(全然傷ついていなかったかもしれないけど)、年上のメンバーが多かったことは良かったかもしれないな。

それにしても何にしても、Julieの声が素晴らしいに尽きる。
粘っこい歌い方で「ホワイト・ルーム」を歌っている。素敵だ。
そこから「スタンド・バイ・ミー」へ。
夜ヒットでこれを歌ったJulieを思い出す。
ロングソバージュだった。長いコートを翻してかっこよかった。
この頃が、Julieの歴史の中で一番髪が長かった。

最後の「ヴォラーレ」のまた素敵なこと。
「無宿」で憎むように歌ったことなど嘘みたいに、艶めかしく色っぽい声で愛の喜びを歌う。
あれもJulie、これもJulie。

« 架空のオペラ’86 2枚目 | トップページ | 架空のオペラ’86 4枚目 »