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2011年7月20日 (水)

ROCK'N ROLL MARCH

とうとう2008年になってしまった。
2008年は、特別な年だ。
きっとJulieもファンも、この年にかける気持ちは特別だった。
Julieが粛々と果敢に挑むドーム公演に、私らはそれぞれがそれぞれの形でJulieを応援した。
Julieはいっさいファンをあてにしていなかったけれど、それはいいのだ。
ファンは勝手にしたいことをしたのだから。
これがJulieとファンの関係だよね。
私がしたことと言えば、Julieが好きな酒絶ちをしたと聞いて、それなら私もとコーヒー絶ちをしたことくらいだけど、行ける限り行こうと、ライブの参加回数は過去最高だった。

このアルバムには数限りなく想い出が詰まっている。

1曲目の「ROCK'N ROLL MARCH」が始まると、血が踊り肉が騒ぐといった感覚になる。
2008年のライブ「還暦だぞ!ROCK'N ROLL MARCH」では、本編の最後に、2009年・2010年のライブでは、2年連続1曲目で歌われた記憶がまだ新鮮ほやほやなのだ。

作詞はGRACEとJulieは変わらないが、また安珠さんが独特な色彩を放つ詞を提供している。
「風に押されぼくは」は、Julieの歌唱もいっそう艶やかだ。
前作同様2曲目の配置だ。

もう一人珍しい人の名が。岸部一徳。サリー
サリーが大好きなのは、きっとJulieファンの共通だと思うけど、Julieがサリーを好いているから私らも好きになるよね。
「Long Good-by」は前から存在を知っていたけど、とうとうJulieが歌ってくれたのが嬉しかった。
これがピーとの再会のきっかけになるなんて、サリーもタローもJulieも嬉しいだろうなあ。
3番をJulieに書かせたサリーとタローの判断は、今となっては英断と言わざるをえない。

作曲は、よく見れば、全曲違うんだ。
また今頃気付いた。

「耒タルベキ素敵」のように、総まとめの意味合いがあるアルバムなんだ、やっぱり。
還暦を迎えるJulieが、ある意味最後のアルバムと意を決して作ったのだろうか。
白井良明・吉田光・八島順一というおなじみの作曲家と、加瀬さん・大野さん・タローという旧い仲間と、鉄人バンド。
もう一人、宮川泰さんの息子彬良さんが作曲している。
全11曲は、どの曲も好きだ。

特筆すべきは、「我が窮状」。
九条を窮状に置き換えて、還暦にもなれば、言いたいことを言ってしまってもいいのだというJulieの心意気が感じられる。
Julieはそもそも慎重で考え深い人なので、思いを声高に言うことはなかった。
そういう人が、ここまではっきり歌うと言うところに揺るぎない強さを感じる。
誰がどう言おうと、Julieは九条を守りたいと考えているということだ。

シングルの「我が窮状」は、混声合唱団と一緒に歌っていてとても素晴らしい。

「神々たちよ護れ」を私たちが初めて聴いた頃、あの秋葉原の無差別殺傷事件が起こった。
Julieが感じているとおりのことが現実に起こったと思った。
Julieの感性のアンテナは、相変わらず鋭かった。

「護る」という言葉が2曲使われている。
もう1曲は、11曲目の「護られている I love you」。
こんなに美しく温かく死生観を歌えるなんて、生きながらにJulieはもう救われているのだろうかと思う。

Julieの繊細だけど鋭く揺るぎない感性から生まれる歌を、これからも生み出して欲しい。

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